連続講座:今、絵画について考える
第2回「点描から垣間見える死――スーラとダミアン・ハースト」
- 開催終了
- 申込終了
- 講演会・シンポジウム
- 一般
2022年、国立新美術館では、「メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年」を皮切りに、「ダミアン・ハースト 桜」展、「ルートヴィヒ美術館展 20 世紀美術の軌跡―市民が創った珠玉のコレクション」、「李禹煥」展と、15世紀イタリア・ルネサンスから今日に至るまでの多様なジャンルの絵画を紹介する展覧会が集結します。
そこで、今日の美術史研究・美術批評を牽引するゲスト講師を招き、開催中の展覧会に関連しながら、様々な視座から絵画について深く問い直すための、全4回の連続講座を開催します。
第2回となる今回は、近現代美術史、視覚文化論、色彩論を専門に研究されている加藤有希子氏を講師に迎えます。「ダミアン・ハースト 桜」展への出品作品の分析を交えてお話しいただき、参加者とともに絵画について考えます。
※連続講座第3回以降については随時ホームページに情報を更新します。
開催概要
- 開催日
- 時間
14:00~15:30(13:30開場)
- 会場
国立新美術館 3階講堂
- 対象
-
一般
どなたでもご参加いただけます。特に美術に関する学術分野(美学・美術史学・芸術学・芸術批評など)に関心のある方、絵画制作に関心のある方、画家・アーティスト、絵画について深く考えたい方など
- 参加方法
オンラインによるお申込みとなります。参加を希望される方は、下記URLからご登録ください。
https://forms.office.com/r/DuZ6as1ExE 募集終了しました【申込締切:4月27日(水)18:00】募集延長しました【申込締切:5月5日(木)18:00】
※応募者多数の場合は、抽選で参加者を決定いたします。参加の可否については、5月6日(金)以降にEメールでお知らせいたします。
※第1回締切(4月27日)までにご応募いただいた方は全員ご参加いただけます。5月6日(金)以降にEメールで当日のご案内をお送りいたします。- 定員
60名 ※参加には事前申込が必要です。(応募者多数の場合は抽選)
- 料金
無料
※ただし「ダミアン・ハースト 桜」展のチケットの半券・2次元コードをご用意下さい。展覧会チケットのご購入はこちら https://www.e-tix.jp/damienhirst/- お問合せ
050-5541-8600(ハローダイヤル)
イベント内容
14:00-14:05 開会挨拶
14:05-15:05 講師による講演
15:05-15:30 講師と当館展覧会担当研究員との対話+会場からの質疑応答
*オンラインでのライブ配信およびアーカイブ配信はございません。
出演者
加藤有希子(かとうゆきこ) 氏
埼玉大学大学院人文社会科学研究科准教授。デューク大学博士課程修了(Ph.D. Art History)。専門は近現代美術史、視覚文化論、色彩論。著書に『新印象派のプラグマティズム』(三元社、2012)、『カラーセラピーと高度消費社会の信仰』(サンガ、2015)、『クラウドジャーニー』(水声社、2021)、共著に『ゆらぎ ブリジット・ライリーの絵画』(DIC川村記念美術館、2018)、Globalizing Impressionism (Yale University Press, ebook, 2020)などがある。
シリーズ紹介
「連続講座:今、絵画について考える」とは
今日一般の美術愛好家をターゲットとした美術関連書籍は数多く出版され、教養として絵画の「知識」を得ることは難しくありません。しかし実際の絵画を目の前にして、その作品を批判的に分析し、能動的に思考することは未だ困難だと言えるでしょう。
例えば、私たちは絵画を見るとき、画面を構成する筆致のひとつひとつにまで注目しているでしょうか。その作品が持つ社会的・思想的背景には、どのようにアプローチすればよいでしょうか。美学や美術史についての「知識」は、目の前の作品の鑑賞にどのように生かせるのでしょうか。さらには、過去に描かれた絵画を見ながら、そこに現代の作品との繋がりを見出し、絵画の普遍性について考えることはできるでしょうか。
「連続講座:今、絵画について考える」は、こうした様々な問いかけについて、講座を通して考えることで、絵画のみならず芸術一般の本質に迫るためのシリーズです。