連続講座:今、絵画について考える
第1回「絵画の手」
- 開催終了
- 申込終了
- 講演会・シンポジウム
- 一般
2022年、国立新美術館では、「メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年」を皮切りに、「ダミアン・ハースト 桜」展、「ルートヴィヒ美術館展 20 世紀美術の軌跡―市民が創った珠玉のコレクション」、「李禹煥」展と、15世紀イタリア・ルネサンスから今日に至るまでの多様なジャンルの絵画を紹介する展覧会が集結します。
そこで、本連続講座では、今日の美術史研究・美術批評を牽引するゲスト講師を招き、開催中の展覧会に関連しながら、様々な視座から絵画について深く問い直すための、全4回の連続講座を開催します。
第1回目は、芸術制作プロセスにおける物体化された思考を研究している平倉圭氏による、「メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年」への出品作品分析を交え、参加者とともに絵画について考えます。
※連続講座第2回以降については随時ホームページに情報を更新します。
開催概要
- 開催日
- 時間
17:30~19:00(17:00開場)
*美術館は、当日は夜間開館日のため20時に閉館いたします。- 会場
国立新美術館 3階講堂
- 対象
-
一般
どなたでもご参加いただけます。
特に美術に関する学術分野(美学・美術史学・芸術学・芸術批評など)に関心のある方、絵画制作に関心のある方、画家・アーティスト、絵画について深く考えたい方など - 参加方法
オンラインによるお申込みとなります。申込締切:4月5日(火)18:00
ただし、お申込みは先着順とし、定員に達した場合は申込締切前でも募集終了とさせていただきます。 募集終了しました- 定員
60名 ※参加には事前申込が必要です。(先着順)
- 料金
無料
*ただしメトロポリタン美術館展のチケットのご購入が証明できる半券・2次元コードをご用意下さい。
展覧会チケットのご購入はこちら https://met.exhn.jp/ticket/- お問合せ
050-5541-8600(ハローダイヤル)
イベント内容
17:30-17:35 開会挨拶
17:35-18:20 講師による講演
18:20-18:35 講師と当館展覧会担当研究員との対話
18:35-19:00 質疑応答
*オンラインでのライブ配信およびアーカイブ配信はございません。
出演者
平倉 圭(ひらくら けい)
横浜国立大学大学院 准教授
1977年生。東京大学大学院学際情報学府博士課程修了。博士(学際情報学)。現在、横浜国立大学大学院Y-GSC准教授。芸術制作プロセスにおける物体化された思考を研究している。最近はダンス論、動物論を少しずつ。著書に『かたちは思考する―芸術制作の分析』(東京大学出版会)、『ゴダール的方法』(インスクリプト、第二回表象文化論学会賞受賞)ほか。研究と並行して作品も制作。主な作品に、《テキスト、山、準-部分》(「Variations on a Silence-リサイクル工場の現代美術」展、2005年)、《彫刻術としてのダンス》(神村恵・津田道子との共同制作、2019年)がある。
シリーズ紹介
「連続講座:今、絵画について考える」とは
今日一般の美術愛好家をターゲットとした美術関連書籍は数多く出版され、教養として絵画の「知識」を得ることは難しくありません。しかし実際の絵画を目の前にして、その作品を批判的に分析し、能動的に思考することは未だ困難だと言えるでしょう。
例えば、私たちは絵画を見るとき、画面を構成する筆致のひとつひとつにまで注目しているでしょうか。その作品が持つ社会的・思想的背景には、どのようにアプローチすればよいでしょうか。美学や美術史についての「知識」は、目の前の作品の鑑賞にどのように生かせるのでしょうか。さらには、過去に描かれた絵画を見ながら、そこに現代の作品との繋がりを見出し、絵画の普遍性について考えることはできるでしょうか。
「連続講座:今、絵画について考える」は、こうした様々な問いかけについて、講座を通して考えることで、絵画のみならず芸術一般の本質に迫るためのシリーズです。