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ID:46192

館長 庵野秀明

特撮博物館 Museum Director Hideaki Anno's Tokusatsu Special Effects Museum:

ミニチュアで見る昭和平成の技

Craftsmanship of Showa and Heisei Eras Seen Through Miniatures

エヴァの原点は、ウルトラマンと巨神兵。

Venue

熊本市現代美術館 ギャラリーⅠ・Ⅱ

CONTEMPORARY ART MUSEUM KUMAMOTO

Period

2015年4月11日(土)~6月28日(日)

Exhibition Outline

館長 庵野秀明 特撮博物館 トクサツハクブツカン ミニチュアで見る昭和平成の技

Museum Director Hideaki Anno's Tokusatsu Special Effects Museum: Craftsmanship of Showa and Heisei Eras Seen Through Miniatures

はじめに

この春、「館長庵野秀明『特撮博物館』ミニチュアで見る昭和平成の技」がついに熊本に上陸します。

博物館の館長を務める庵野秀明(あんの・ひであき)はアニメ「エヴァンゲリオン」シリーズで多くの人々を魅了し、今や世界的に著名な映画監督・プロデューサーです。

コンピューター・グラフィックスによる映像技術の発展により、急速に岐路に立たされつつあるミニチュア特撮。この展覧会は、自身に大きな影響を与えてきた「特撮」の素晴らしさを未来へと継承したいという庵野のひたむきな想いから企画がスタートし、2012年夏、東京都現代美術館においては29万人の観客に感動をもたらしました。

多くのファンからの熱い声援により、全国巡回が決定し、熊本市現代美術館は、西日本・九州エリアでの唯一の開催地、そして全国巡回最終会場となります。

出品作品としては、映画「ゴジラ」や「ラドン」、「モスラ」などの特撮に使われた様々なミニチュアやデザイン画から、「ウルトラマン」などの希少なマスク、主人公たちの乗り込む戦闘機のミニチュア、プラモデルパッケージなどのイラストレーション原画、さらに、本展のためにミニチュア特撮の技術を駆使して制作された庵野秀明の企画による短編映画「巨神兵東京に現わる」(スタジオジブリ製作、樋口真嗣監督)の上映、特撮映画最盛期の美術倉庫を原寸大で再現した巨大インスタレーションなど、500以上の多様な作品群によって特撮の全貌をドラマチックに体験することができます。

本展は怪獣・ヒーロー作品の世界に心躍る圧倒的なリアリティを与えた「ミニチュア特撮」、そして各分野の巨匠達の「ものづくり」の情熱の結晶として花開いた「特撮」に関するすべてを改めて検証し、さらなる可能性を求めて、未来を担う次なる世代へと発信する展覧会です。

主催者


館長 庵野秀明 ご挨拶

さらば、特撮。

本企画展の極初期タイトル案には、センセーショナルに「さらば、特撮」と書いてありました。

その言葉に込めた想いは、単純な離別ではなく、
「ミニチュア主力の特撮映像を、一人でも多くのヒトの魂に伝える」ためであり、
「ミニチュア主力の特撮映像を、一人でも多くのヒトの心に遺す」ためであり、
「ミニチュア主力の特撮映像を、一人でも多くのヒトの技術に繋げる」ためです。
葬送を経た、再生への「祈り」の言葉でもありました。
そして、国でも地方自治体でも非営利団体でも民間でもいい。
現存するミニチュアや資料等を社会が文化遺産として整理保存してもらえるための、現実的な「願い」の言葉でもあります。

本企画展が「特撮」の素晴らしさを伝えるきっかけになり、映像文化としての更なる進歩と継承に役立ってくれたら、幸いです。
何卒、御協力をよろしく御願いします。

特撮ファン 庵野秀明


メッセージ スタジオジブリプロデューサー 鈴木敏夫

されど、われらが日々

特撮の博物館を作りたい。協力して貰えないだろうか。
某日、古い友人の庵野秀明が唐突に、こんなことを言い出した。2010年の夏のことだったと記憶している。
なんでも、特撮を作って来た人、そして、会社も需要が減ったことで、これまでに作り、保管して来たミニチュア、様々な資料等々が、このままだと雲散霧消してしまう危険性が出てきた。多くの人にとって、それらは、ほとんど意味のないものかもしれないが、特撮ファンの自分としては、やり切れないし、自分以外にも、そういう人はじつに数多くいると思う。特撮を使ったテレビシリーズや映画を見て、子供の時に、明るい未来を夢見た人は一杯いたはず、いや、いるはずだという庵野の熱意にほだされたが、しかし、手立てがむずかしい。どうやれば、それを実現できるのか?
こういう時は、いろんな人の意見を聞くしかない。
早速、いろんな人を集めて、この話を持ち掛けると、まずは、現代美術館で夏の展示をやるのはどうかという話になった。
どういうミニチュアと様々な資料が残っているのか、まずは、それを調べて所有する人たちの協力を得ることが、博物館実現への第一歩だと言うのだ。非常に現実的な案だった。
説得力がある。と同時に、頭の中で想像が膨らんだ。いろんな特撮のミニチュア群が一堂に会する。お客さんたちにとって、それは意味のあることだし、第一、面白そうだ。所詮、子供だましの造型物だけれども、そこに命を懸けた職人技。子供だましと言って、いい加減に作ったものは無い。
こういう世界にこそ、じつは、日本人の底力のいい見本があったはず。
こういう時代だからこそ、そうした職人たちの、“ されど、われらが日々 ”を振り返るのも、悪くない。
そして、短い特撮フィルムも作ることになった。庵野の思いついた企画が「巨神兵東京に現わる」。巨神兵のキャラクターを使用する件については宮崎駿の了解を得た。
庵野の盟友、樋口真嗣の参加も決まり、体制は整った。あとは、2012年夏を待つばかりである─。

2011年9月
スタジオジブリプロデューサー 鈴木敏夫


メッセージ 副館長/監督 樋口真嗣

Aさんへの手紙

Aさん、お元気ですか。
私が小さい頃から、特撮映画の現場で働いていて、仕事の傍らで仲間三人と8ミリの特撮映画を作ったという話を聞いた時には本当にびっくりしたし、スチールを見てとても感心もしました。戦車のミニチュアといい、怪獣のデザインといい、なかなか良くできていました。
「本格的ですね」とか「負けられんな」とか共に自主製作を作っていた仲間たちも目を丸くしていたのを思い出します。 そんなあなたが、既に還暦を迎えられていると聞き、そんな月日が経ってしまったのかと思ったわけです。
最近、映画やテレビでもすっかりCGが主流になり、私たちが志し追いかけ続けたミニチュアワークを中心とした特撮はすっかり無くなってしまったようです。私ですら、特撮を取り入れた映画作りの中心に近づき過ぎて、いつしか全体の監督をするようになり、その映画作りの効率、予算対効果を考えた結果、特撮よりもCGを使ってしまうようになってきました。
そんな時にインターネットで、デジタルカメラを使ってミニチュアを撮った短編映画を一人で作り、アップロードしているあなたを見つけた時にとてもうれしい気分になりました。あの映像はとても真剣で、何よりもミニチュアで撮れる映像を誰よりも愛し、誰よりも喜んでいたことがうかがえるからです。
本当に自分たちが好きなものってなんだろう。
自分たちは、もっと自分が好きだと本気で思い込んでいるものを見せるために作らなきゃいけないんじゃないだろうか?
我が身を省みればみるほど、昔から好きで、その仕事を始めてしまうぐらい好きだった特撮に対する思いが募ってきますし、経験が乏しかったり賭ける愛情が間違えたような力の無い特撮を見る度に胸が苦しくもなりました。特撮というとマスクをかぶったヒーローが活躍する番組の総称となってしまい、本来の意味から乖離してしまったのもどうすることもできない時代の趨勢と諦めるしかないのです。

Aさん、僕の気持がわかってもらえるでしょうか?
そんな折にミニチュアワークを中心にした展示のための映像が作れるというまたとない機会がやってきました。
純粋に、破壊するためにミニチュアで再現するのです。
この世に存在しない虚構をこの世に介入させるために、とことんまでこの世を再現するのです。
あの8ミリ映画を作ったあなたの親友も今では日本一のミニチュア破壊技術者になっています。
一緒に、もう一度、あの頃信じていた、そして今できる最高のミニチュア特撮を、作りませんか?
忘れもしないあの8ミリのタイトル...「創造と破壊のあいだに」の先にある世界を撮ろうではありませんか。

マニアあがりの特撮監督 樋口真嗣

Organizer
熊本市現代美術館(熊本市・公益財団法人熊本市美術文化振興財団)
KKTくまもと県民テレビ/熊本日日新聞社
Sponsership and Cooperation
企画制作協力:スタジオジブリ/三鷹の森ジブリ美術館
館長:庵野秀明
副館長:樋口真嗣
展示コーディネート:原口智生/西村祐次
展示協賛:EPSON/ア・ファクトリー
特別協力:東宝/円谷プロダクション/KADOKAWA/ピー・プロダクション/宣弘社/手塚プロダクション/本多フィルム/Eternal Universe
協力:特撮研究所/早稲田大学芸術科学センター安藤紘平研究室/ウォルト・ディズニー・ スタジオ・ジャパン/グッドスマイルカンパニー/原口智生コレクション/M1号/カラー/九州旅客鉄道株式会社
協賛:株式会社ケイワード九州/セルモグループ/ネッツトヨタ熊本/原田木材株式会社/
後援:熊本県/熊本県教育委員会/熊本市教育委員会/熊本県文化協会/熊本県美術家連盟/熊本県観光連盟/熊本国際観光コンベンション協会/九州産業交通ホールディングス/FBS/NIB/KYT/NHK熊本放送局/J:COM熊本/ エフエム熊本、FM791
Closing Days
火曜日 (5月5日は開館 / 5月7日(木)休館)
Opening Hours
午前10時 ~ 午後8時
展覧会入場は午後7時30分まで
Admission (tax included)
当日券 (一般) 1,300円 (シニア(65歳以上)) 1,000円 (学生(高校生以上)) 800円
前売・団体 ※ (一般) 1,100円 (シニア(65歳以上)) 800円 (学生(高校生以上)) 600円
小・中学生は無料(要名札)
前売券発売 2月14日(土)発売開始

※20名以上の団体、身体障害者手帳等をお持ちの方。
※前売券は主要プレイガイド、コンビニエンスストア、熊本市現代美術館で開催日前日までお求めいただけます。

チケット購入
[チケットぴあ]
(予約・購入方法) インターネット (電話番号/URL/住所) インターネットで購入 (備考) 前売/当日【Pコード】766-593
(予約・購入方法) 店頭 (電話番号/URL/住所) チケットぴあ店舗、サークルK・サンクス店内設置の「カルワザステーション」で購入 (備考) 前売/当日【Pコード】766-593
[セブンチケット]
(予約・購入方法) 店頭 (電話番号/URL/住所) セブン-イレブン店内に設置のマルチコピー機で購入 (備考) 前売/当日【セブンコード】035-726
[ローソンチケット]
(予約・購入方法) 店頭 (電話番号/URL/住所) ローソン、ミニストップ店内設置の「Loppi」で購入 (備考) 前売/当日【Lコード】82652
[イープラス]
(予約・購入方法) 店頭 (電話番号/URL/住所) ファミリーマート店内設置の「famiポート」で購入 (備考) 前売/当日
[熊本市現代美術館」
(予約・購入方法) 館内受付 (電話番号/URL/住所) 熊本市中央区上通町2番3号 TEL.096-278-7500 (備考) 前売/当日
[その他 チケット販売所]
熊日プレイガイド、交通センタープレイガイド、蔦屋書店 熊本三年坂、長崎書店、熊本県立美術館分館、熊本市役所地下売店、熊本県庁地下売店、県内各大学売店(熊本大学・崇城大学・熊本学園大学・熊本県立大学)

JR九州 前売入場引換券
おトクな前売入場引換券がJR九州の駅みどりの窓口・駅旅行センター・JR九州旅行支店でお求めになれます。
[前売入場引換券]
一般 1,100円 シニア(65歳以上) 800円 学生(高校生以上) 600円
発売期間 平成27年2月14日(土)~6月28日(日)
※小・中学生無料(要名札)
※前売入場引換券は会場入口で入場券とお引換ください。シニア、学生は会場入口で年齢が確認できるもの、学生証などの提示が必要です。
Exhibition Website
http://www.kkt.jp/event/tokusatsu/[Open in new window]

Events

記念講演「特撮博物館を語る」
【講演者】(予定):庵野秀明 館長×樋口真嗣 副館長×三池敏夫 (特撮研究所)
日時:2015年4月11日(土) 14:00~15:30
場所:ホームギャラリー
定員:290名(要講演会入場券、要展覧会チケット) 小中学生無料
申込【事前の抽選制】往復はがきで申込。
《記念講演会入場券(事前抽選)の申込方法》
記念講演会参加には入場券が必要となります。事前抽選を行いますので奮ってご応募ください。往復はがきにて「〒860-0845 熊本市中央区上通町2-3 熊本市現代美術館 特撮展担当」宛てにお申し込みください。2015年3月20日(金)必着 (郵送・持参問わず)。
(往復はがきの記入例)
■往信用(おもて)
860-0845 熊本市中央区上通町2-3
熊本市現代美術館 特撮展担当 宛
■返信用(うら)
※注意 返信はがきの裏面は何も記入しないで下さい。
■返信用(おもて)
(申し込む方の) 住所・氏名
■往信用(うら)
●郵便番号 ●住所 ●氏名(ふりがな) ●年齢 ●電話番号 ●A席またはB席
A席:講演会場椅子券 (100名) (会場前方)
B席:講演会場自由立見券 (100名) (会場後方)
※抽選にもれた方には、アートロフト(館内別室)での、モニター観覧席券(90名)のダブルチャンスがあります。
※抽選結果は発送をもってかえさせていただきます。
・当選はがきが入場券となります、当日必ずご持参ください。
・応募はがき1枚につき、1名分の記入での申込に限ります。
・記入上、重要な不備があった場合(希望座席種類の複数のご記入があった場合など)、当選を無効とすることもあります。ご了承ください。
・ご応募いただいた個人情報は、今回の抽選以外に使用することはありません。

連続ワークショップ&トーク「九州男子、特撮美術を語り伝える」
場所:ホームギャラリー
参加資格:中学生以上(要事前申込、要展覧会チケット) 中学生無料
(1) 「三池さんと特撮雲をつくってみよう!」
日時:2015年5月16日(土) 10:00より
講師:三池敏夫 (特撮研究所) 定員:20名
内容:綿を使うタイプの特撮雲を2種類つくります。
(キノコタイプと雲海タイプ)
また、水を使うタイプの水槽特撮雲は、三池氏指導のもと デモストレーションのみ行います。
特撮雲は、完成後、撮影を行い、プロジェクターでスクリーニング。
参加者はスマホなどでお持ち帰り映像の撮影を可能とします。
キノコタイプは会期中館内に設置予定。
(2) 「尾上さんと新しい特撮の魅力を発見しよう!」
日時:5月31日(日) 10:00より
講師:尾上克郎 (特撮監督) 定員:60名
内容:「巨神兵東京に現わる(メイキング映像)」を教材に、制作秘話を交えながら尾上氏の体験談や、特撮技術の現在について語ります。
60名には質問シートを配布し回収、尾上氏と参加者との特撮に関する質問交流会を行います。

映画上映会「大決戦 超ウルトラ8兄弟」(2008年、97分)
日程:5月5日(火・祝) (1)10:30~、(2)13:30~、(3)16:30~ の3回上映
場所:アートロフト
定員:各回90名 (要事前申込、要展覧会チケット) 小中学生無料、座席は先着順、各30分前に開場

プレミアムナイトツアー
担当学芸員解説付のナイトツアーを開催します。展覧会を深く知るための事前レクチャーもあります。
(1) 日時:5月22日(金)19:30~21:00
アテンド:冨澤治子 (熊本市現代美術館主任学芸員)
レクチャー:「特撮に出会ってしまった!」
(2) 日時:6月5日(金)19:30~21:00
アテンド:佐々木玄太郎 (熊本市現代美術館学芸員)
レクチャー:「特撮―世界制作の方法」
集合場所:ホームギャラリー
定員:各60名(要事前申込、要展覧会チケット)

プレママ&ファミリーツアー
日時:4月25日(土) 11:00~
定員7組 (要事前申込、要展覧会チケット)
0~6歳の子供と大人の組み合わせ、または妊娠中の方と家族や友人の皆さんと一緒に展覧会を楽しみましょう。大人は展覧会チケットが必要です。

ギャラリートーク
日程:5月10・17・24日(日) 11:00~11:40
要展覧会チケット
学芸員が展覧会の解説案内をいたします (都合により開催されない場合がございます、ご了承ください)

音声ガイド
音声ガイドでより楽しく!
「音声ガイド」は、ヘッドフォンから流れる解説を聴きながら展覧会の作品を鑑賞できる、有料サービスです。
ナレーションは、特撮作品に声優として数多く出演し、「新世紀エヴァンゲリヲン」では冬月コウゾウ役を演じた、清川元夢(きよかわもとむ)さんです。
解説数は、聴きごたえ十分の約47件!痒いところに手の届くガイドになっております。
音声ガイドのタイトルも、ズバリ「特撮博物館 大百科」!!
特別出演として、特撮映画スタッフのインタビューなど、音声ガイドでしか聞けない“特撮”についての魅力も盛りだくさんです。
音声ガイドで、どうぞ素敵な時間をお過ごし下さい。
<ご利用料金>
1台1名様 520円(税込)
ペア使用 1台2名様 800円(税込)
◎親子やカップルのお客様におすすめ!
■出演:清川元夢(きよかわもとむ)
■特別出演:スタジオジブリ最新特撮短編映画「巨神兵東京に現わる」スタッフ
■企画・制作:日本テレビ/アートアンドパート

Access Information

熊本市現代美術館 クマモトシゲンダイビジュツカン

CONTEMPORARY ART MUSEUM KUMAMOTO

Address
〒860-0845
熊本市中央区上通町2-3
Website
https://www.camk.jp/[Open in new window]
Updated Date:2024.10.22
Created Date:2015.4.21

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