国立新美術館インターンシップについて

国立新美術館では、美術館設立準備中の平成17(2005)年度から、インターンシップ事業を行っています。その年度の館の事業に合わせて研修内容は少しずつ変わりますが、毎年数名のインターンを受け入れ、平成22(2010)年度までに、合計31名のインターンを受け入れてきました。ここから巣立ったインターンの中には、今では美術館の現場で活躍されている方も少なくありません。

美術館に求められる専門分野は、従来の美学、美術史に加えて、教育普及や資料の調査研究など幅広い領域に及んでいます。開かれた美術館の実現を目指す国立新美術館では、美術館事業に関心のある大学院生もしくは同等の経歴を持つ若手研究者を対象にインターンを募集し、美術館の現場に触れていただく場を提供しています。

ここでは、平成22-23(2010-11)年度の活動内容について紹介します。

活動内容

A.展覧会事業
  • 展覧会の準備および実施にかかわる業務(レジストレーション、カタログ編集、展示など)の補助
B.教育普及事業
  • ワークショップ等の教育普及プログラム、イベント、その他教育普及事業の補助
  • 他機関における教育普及事業の情報収集・整理
C.資料収集提供事業
  • 美術資料の収集・整理・保存、調査研究とライブラリー等での提供に関する業務の補助
  • 美術資料をテーマにした講演会、シンポジウム、展示等に関する業務の補助

インターン修了生のコメント

  • 2010年前半期は「マン・レイ展」の補助につき、カタログ編集作業、会場資料の作成を行った。
  • 下半期は「シュルレアリスム展」の補助として活動した。ここでは、展覧会カタログの邦語参考文献リストの作成を担当した。
  • 2010年度は資料を扱う活動が中心であったので、資料の集め方、リストの作り方を身につけることができた。
  • 学生が中心であるインターン活動であるが、様々な人と接する機会があり、社会人としての自覚が求められることもある。言われたことをやるという受身の姿勢ではなく、積極的に参加していくことが何より重要であると感じた。

平成22年度インターン(展覧会事業)

  • 資料作成、カタログ編纂、展示・撤去作業の見学、イベントのお手伝いが主だった活動で、カタログの編纂は、校正作業を中心としたものでした。
  • 他の美術館からやってきた作品が、新美術館で新たな表情を見せること、またインスタレーション作品が新美術館の空間に応じて作られていく様子を目の当たりにすることは、大変に興味深いものでした。
  • インターン活動はインターン生の勉強や経験値を上げる有益なシステムであると同時に、進行中の美術館の業務に多少なりとも貢献できるよい機会であると思います。

平成22年度インターン(展覧会事業)

  • カタログ等の校正作業、会場作品解説パネルの執筆、記者発表の見学、作品の展示・撤去作業の見学、展覧会に向けた諸業務の補助(出品作品に関する情報収集や整理、作品カード作成、レターの整理、会場模型作製の手伝い、レゾネのスキャン、調書の整理)などを行った。
  • 作品展示を含めた“現場”を、研修を通じて体験することができた。
  • 自分の専門に近い内容の展覧会で研修できたので、それ自体刺激的だったが、様々な作業や作品に関する資料やデータ等を見ることによって、収集した情報の整理の仕方など自分の研究にも反映させられる方法を学ぶことができた。

平成22年度インターン(展覧会事業)

  • カタログ掲載用地図の作成、キャプション作成、カタログ校正、資料整理、展示作業見学などを行いました。
  • 今年度のインターン活動では、地図やキャプションの作成など、形に残る活動ができて、大変やりがいがありました。
  • たくさんの人に見てもらえるということに責任を感じ、緊張感を持って作業に取り組みました。

平成22年度インターン(展覧会事業)

  • ワークショップの運営補助、ワークショップの記録写真スライドショー作成、「美術館を活用した鑑賞教育充実のための指導者研修」の運営補助、他館の教育普及プログラムの調査、教育普及関係資料整理、ワークショップ企画提案、SFTギャラリー展示資料まとめなどを行いました。
  • ワークショップや「美術館を活用した鑑賞教育充実のための指導者研修」などに参加したことで、作品、作家、鑑賞者をむすぶ美術館のさまざまな活動を体験することができました。
  • とくに今年はワークショップの企画提案の機会があり、作家探し、資料集め、企画立案、プレゼンテーションといったワークショップを行うまでの工程を勉強することができ、とても良い経験となりました。
  • ワークショップでは、作品とともに作家と関わることができ、作家の人間性や考えに触れ、より作品への理解、愛着を深めることができました。
  • 教育普及のインターンを経験したことで、新美術館のことはもちろん他館での教育普及の取り組み、海外の活動を学び、美術館に多くの可能性を感じました。

平成22年度インターン(教育普及事業)

  • ワークショップの運営補助、全国の美術館における教育普及事業の調査、ワークショップ記録写真スライドショーの作成、SFT出展作家の企画提案(準備)、「美術館を活用した鑑賞教育充実のための指導者研修」の運営補助などを行いました。
  • 美術館を多角的な視点をもって学ぶ機会を得ると共に、美術館の活動の幅広さを身を持って知ることができたと思います。

平成22年度インターン(教育普及事業)