国立新美術館開館10周年
ジャコメッティ展

《歩く男Ⅰ》

《歩く男Ⅰ》
1960年 ブロンズ 183 x 26 x 95.5 cm
マルグリット&エメ・マーグ財団美術館、サン=ポール・ド・ヴァンス
Archives Fondation Maeght, Saint-Paul de Vence (France)

《女=スプーン》

《女=スプーン》
1926/27年 ブロンズ 145 x 51 x 21 cm
マルグリット&エメ・マーグ財団美術館、サン=ポール・ド・ヴァンス
Archives Fondation Maeght, Saint-Paul de Vence (France)

《3人の男のグループ(3人の歩く男たち)》

《3人の男のグループ(3人の歩く男たち)》
1948/49年 ブロンズ 72 x 32 x 31.5 cm
マルグリット&エメ・マーグ財団美術館、サン=ポール・ド・ヴァンス
Archives Fondation Maeght, Saint-Paul de Vence (France)

《犬》

《犬》
1951年 ブロンズ 47 x 100 x 15 cm
マルグリット&エメ・マーグ財団美術館、サン=ポール・ド・ヴァンス
Archives Fondation Maeght, Saint-Paul de Vence (France)

展覧会概要

スイスに生まれ、フランスで活躍したアルベルト・ジャコメッティ(1901-1966年)は、20世紀のヨーロッパにおける最も重要な彫刻家のひとりです。アフリカやオセアニアの彫刻やキュビスムへの傾倒、そして、1920年代の終わりから参加したシュルレアリスム運動など、同時代の先鋭的な動きを存分に吸収したジャコメッティは、1935年から、モデルに向き合いつつ独自のスタイルの創出へと歩み出しました。それは、身体を線のように長く引き伸ばした、まったく新たな彫刻でした。ジャコメッティは、見ることと造ることのあいだの葛藤の先に、虚飾を取り去った人間の本質に迫ろうとしたのです。その特異な造形が実存主義や現象学の文脈でも評価されたことは、彼の彫刻が同時代の精神に呼応した証だといえましょう。またジャコメッティは、日本人哲学者である矢内原伊作(1918-1989年)と交流したことでも知られ、矢内原をモデルとした制作は、ジャコメッティに多大な刺激を与えました。
本展覧会は、南フランスにあるマーグ財団美術館のコレクションを中心としたジャコメッティの大回顧展です。この稀代の彫刻家の作品を数多く所蔵するマーグ財団美術館は、パリとチューリヒのジャコメッティ財団と並んで、世界3大ジャコメッティ・コレクションの一角を占めています。本展覧会には、ジャコメッティの貴重な作品を所蔵する国内コレクションのご協力も仰ぎつつ、初期から晩年まで、彫刻、油彩、素描、版画など、選りすぐりの作品、約135点が出品される予定です。

会 期 2017年6月14日(水)~9月4日(月)
毎週火曜日休館
開館時間 10:00-18:00
※毎週金曜日、土曜日は20:00まで
※入場は閉館の30分前まで
会 場 国立新美術館 企画展示室1E
〒106-8558 東京都港区六本木7-22-2
主 催 国立新美術館、マーグ財団美術館、TBS、朝日新聞社
共 催 東急エージェンシー、ソニー・ミュージックエンタテインメント
後 援 スイス大使館、フランス大使館、BS-TBS、J-WAVE、TBSラジオ
協 賛 日本写真印刷
協 力 日本航空、あいおいニッセイ同和損保
観覧料(税込)
当日 1,600円(一般)、1,200円(大学生)、800円(高校生)
前売/団体 1,400円(一般)、1,000円(大学生)、600円(高校生)
  • 中学生以下および障害者手帳をご持参の方(付添いの方1名含む)は入場無料。
  • 8月2日(水)~7日(月)は高校生無料観覧日。(学生証の掲示が必要)
  • 前売券は2017年4月1日(土)~6月13日(火)までの販売。
    ※ただし、国立新美術館では6月12日(月)まで。

【期間限定前売券】
ペア得チケット(2枚1組)2,500円(税込)
販売期間:2月15日(水)~3月31日(金)(期間限定販売)

プレスリリース付チケット
限定店舗で前売券を購入すると非売品のプレスリリースを進呈いたします。(限定1000部)
販売期間:4月1日(土)~なくなり次第終了
※対象店舗は、展覧会ホームページのチケット情報をご覧ください。

エコバッグ付チケット 3,000円(税込)
オリジナルエコバッグ(1,800円・税込)と一般観覧券各1枚のセットです。
販売期間:4月1日(土)~6月13日(火)

  • チケット取扱い:国立新美術館(開館日のみ。ペア得チケットは取扱なし)、展覧会ホームページ、イープラス、セブンチケット、チケットぴあ、ローソンチケットほか主要プレイガイド(手数料がかかる場合がございます。)
  • チケットの詳しい情報は、展覧会ホームページのチケット情報をご覧ください。
  • 団体券は国立新美術館でのみ販売。(団体料金の適用は20名以上)
  • 会期中に当館で開催中の他の企画展および公募展のチケット、またはサントリー美術館および森美術館(あとろ割対象)で開催中の展覧会チケット(半券可)を提示された方は、本展覧会チケットを100円割引でご購入いただけます。
  • 国立美術館キャンパスメンバーズ加盟の大学等の学生・教職員は本展覧会を団体料金でご覧いただけます。
  • その他の割引などお得な情報はこちらをご覧ください。
  • 会場での観覧券購入に次のクレジットカードと電子マネー等がご利用いただけます。 クレジットカード:UC、MasterCard、VISA、JCB、AMEX、Diners Club、DISCOVER、電子マネー:Suica(スイカ)、PASMO(パスモ)、ICOCA(イコカ)等、iD その他:J-Debit、銀聯
お問合せ 03-5777-8600(ハローダイヤル)

展覧会の見どころ

1 20世紀を代表する彫刻家、ジャコメッティの大回顧展

細長く引き伸ばされた人物像で知られるジャコメッティ。人間の存在を突きつめたその特異な造形は、20世紀の彫刻に新たな地平を切り開きました。本展は、日本で開催されるジャコメッティ展としては11年ぶりの個展であり、初期から晩年まで、彫刻約50点、絵画約5点、素描と版画約80点が出品される大回顧展です。

《大きな頭部》を制作するアルベルト
Photograph by Ernst Scheidegger
© 2017 Foundation Ernst Scheidegger Archiv, Zurich

2 ジャコメッティの代表的な彫刻が集結

ジャコメッティの彫刻には、豊かなヴァリエーションがあります。キュビスムやシュルレアリスムなどに影響を受けた第二次世界大戦前の試み、モデルを前にして制作された彫像、わずか数センチの小さな人物像や複数の人物を組み合わせた群像、そして、細長い人物像まで、あらゆる時代の代表作が一堂に会します。

《鼻》
1947年
ブロンズ、針金、ロープ、鉄 81.3 × 71.1 × 36.8 cm
大阪新美術館建設準備室
© Alberto Giacometti Estate / JASPAR in Japan, 2017 E2476
《小像》
1946 / 80年
ブロンズ 23.5 × 7 × 10 cm
マルグリット&エメ・マーグ財団美術館、サン=ポール・ド・ヴァンス
Archives Fondation Maeght, Saint Paul de Vence (France)
《大きな像(女:レオーニ)》
1947年
ブロンズ 167 × 19.5 × 41 cm
マルグリット&エメ・マーグ財団美術館、 サン=ポール・ド・ヴァンス
Archives Fondation Maeght, Saint Paul de Vence (France)
《林間の空地、広場、9人の人物》
1950年
ブロンズ 65 × 52 × 60 cm
マルグリット&エメ・マーグ財団美術館、 サン=ポール・ド・ヴァンス
Archives Fondation Maeght, Saint Paul de Vence (France)
《ディエゴの胸像》
1954年
ブロンズ 39.5 × 33 × 19 cm
豊田市美術館
《ヴェネツィアの女Ⅰ》
1956年
ブロンズ 106 × 13.5 × 29.5 cm
マルグリット&エメ・マーグ財団美術館、サン=ポール・ド・ヴァンス
Archives Fondation Maeght, Saint Paul de Vence (France)

3 ジャコメッティの不断の探究を伝える素描や版画、写真

ジャコメッティは、モデルを前に、あるいはモデルの記憶をもとにして人物を描き、彫刻を制作しました。本展に出品される、アトリエの内部やモデルとの制作の様子を表す素描や版画、記録写真を通じて、ジャコメッティの創作の秘密に迫ります。

《ディエゴ》
1949年
鉛筆、紙 53.2 × 37 cm
マルグリット&エメ・マーグ財団美術館、サン=ポール・ド・ヴァンス
Photo Claude Germain Archives Fondation Maeght, Saint Paul de Vence (France)
《犬、猫、絵画》
1954年
リトグラフ、ヴェランアルシュ紙 50.5 x 65.5 cm
マルグリット&エメ・マーグ財団美術館、サン=ポール・ド・ヴァンス
Photo Claude Germain Archives Fondation Maeght, Saint Paul de Vence (France)

4 実現しなかったチェース・マンハッタン銀行のための大作3点

チェース・マンハッタン銀行からの依頼を受けて、ニューヨークの広場のために制作された3点の大作、《歩く男Ⅰ》《女性立像Ⅱ》《大きな頭部》がそろって出品されます。このプロジェクトは実現しませんでしたが、最晩年のジャコメッティの挑戦を、壮大なスケールによって体感いただきます。

《歩く男Ⅰ》
1960年
ブロンズ 183 × 26 × 95.5 cm
マルグリット&エメ・マーグ財団美術館、 サン=ポール・ド・ヴァンス
Archives Fondation Maeght, Saint Paul de Vence (France)

5 マーグ財団美術館のジャコメッティ・コレクション

パリとチューリヒのジャコメッティ財団と並び、世界3大ジャコメッティ・コレクションのひとつとして名高いマーグ財団美術館。2010年には、「ジャコメッティとマーグ」と題した大規模な展覧会も開催されています。本展覧会は、マーグ財団美術館の全面的な協力を得て実現されるものです。

マルグリット&エメ・マーグ財団美術館、サン=ポール・ド・ヴァンス
Archives Fondation Maeght, Saint-Paul de Vence (France)
マーグ財団美術館の中庭に立つジャコメッティ
Archives Fondation Maeght, Saint-Paul de Vence (France)