ニッポンのマンガ*アニメ*ゲーム
Manga*Anime*Games from Japan

展覧会概要

日本のマンガ、アニメ、ゲームは世界に類を見ない多様な表現をメディアの壁を超えて押し広げつつ、時には世相の変化や進化するテクノロジーを作品世界に映し出し、また時には拡張された現実や未来世界を私たちに提示します。そして、キャラクターたちは作品世界を飛び出し、私たちの日常に自在に入り込む存在となっています。
手塚治虫が亡くなった1989年以降、私たちは幾度かの震災やテロ事件を経験し、他方で、インターネットやスマートフォンの普及をはじめとするテクノロジーの進化を享受してきました。このような社会潮流の中で、私たちの意識やライフスタイルはめまぐるしく変化してきました。同時代のマンガ、アニメ、ゲームに触れることは、その時々の日本の社会の重層的な側面を見ることと言ってもよいでしょう。
本展覧会は、1989年から現在までのおよそ25年間に焦点をあて、複合的メディア表現として深化している日本のマンガ、アニメ、ゲームを総合的に展望し、私達の想像力と創造力を再発見する機会となることを目指します。

会 期 2015年6月24日(水)~8月31日(月)
毎週火曜日休館
開館時間 10:00~18:00 金曜日は20:00まで
入場は閉館の30分前まで
会 場 国立新美術館 企画展示室1E
〒106-8558 東京都港区六本木7-22-2
主 催 国立新美術館
企 画 メディア・アート国際化推進委員会(国立新美術館、兵庫県立美術館、CG-ARTS協会)
後 援 一般社団法人日本動画協会
マンガ・アニメーション・ゲーム・メディアアート産学官民コンソーシアム

※本展覧会の計画は文化庁「平成26年地域と共働した美術館・歴史博物館創造活動支援事業」の補助金により実施されました。
観覧料(税込)
当日 1,000円(一般)、500円(大学生)
前売/団体 800円(一般)、300円(大学生)
  • 高校生、18歳未満の方(学生証または年齢のわかるものが必要)および障害者手帳をご持参の方(付添の方1名を含む)は入場無料。
  • 団体券は国立新美術館でのみ販売。(団体料金の適用は20名以上)
  • 前売券は2015年4月29日(水)から2015年6月23日(火)まで販売。(国立新美術館では2015年4月29日(水)から2015年6月22日(月)まで)。
  • 前売券および当日券のチケット取扱場所:国立新美術館、ローソンチケット(Lコード:39553)、イープラス、オンラインチケット、tixee(発券不要のスマートフォンチケット)。※手数料がかかる場合があります。
  • 会期中に当館で開催中の他の企画展および公募展のチケット、またはサントリー美術館および森美術館(あとろ割対象)で開催中の展覧会チケット(半券可)を提示された方は、団体料金が適用されます。
  • 65歳以上の方(年齢のわかるものが必要)は、会期中に当館で開催中の公募展チケット(半券可)の提示で大学生団体料金が適用されます。
  • 国立美術館キャンパスメンバーズ加盟の大学等の学生・教職員は本展覧会を団体料金でご覧いただけます。
  • その他の割引などお得な情報はこちらをご覧ください。
  • 会場での観覧券購入に次のクレジットカードと電子マネー等がご利用いただけます。 クレジットカード:UC、MasterCard、VISA、JCB、AMEX、Diners Club、DISCOVER、電子マネー:Suica(スイカ)、PASMO(パスモ)、ICOCA(イコカ)等、iD その他:J-Debit、銀聯
巡回情報 2015年9月19日(土)~11月23日(月・祝)  兵庫県立美術館
お問合せ ハローダイヤル 03-5777-8600

展覧会構成

本展覧会は1989年以降に制作されたマンガ、アニメ、ゲーム作品について、作品と作品の関係性、そして同時代の社会やテクノロジーと作品との関係を概観するために、8つの章で構成します。(章タイトル、順番は変更となる場合があります。)

第1章 現代のヒーロー&ヒロイン

友情、正義の心、そして冒険・・・。第1章では展覧会のプロローグとして、1989年以降に誕生したヒーロー、ヒロインたちを紹介しつつ、マンガ、アニメ、ゲームが持ち続けてきた「王道」たる熱気あふれるテーマの作品を紹介します。

第2章 テクノロジーが描く「リアリティー」―作品世界と視覚表現

1990年代以降の情報通信技術の発達やインターネットの広がりは私たちのコミュニケーションの形を、そして情報の伝達速度や共有の仕方を大きく変化させました。また、デジタル映像技術の進歩は私たちに視覚表現の新たな可能性を提示し続けています。第2章では仮想現実や拡張現実、ロボットといったテクノロジーやネットワーク社会を背景とした世界観を持つ作品や制作技法として3次元CGなどのデジタル映像技術を駆使した作品を紹介します。

第3章 ネット社会が生み出したもの

デジタル技術を駆使した制作技術とインターネット社会の広がりによって、マンガ、アニメ、ゲームを作り、共有する構造は変化してきました。作品の共有は、作り手と作品の受け手(読者や視聴者、プレーヤー)を直接つなぎ、その関係性は、次なる創作にフィードバックしていくサイクルとなっています。インターネット上での情報共有やコミュニケーションが新たな作品を生み出す土壌となっているといえるでしょう。第3章では個人/同人制作や二次創作など、ネット社会を背景とした、新たな創作プロセスの中で生み出された作品を紹介します。

第4章 出会う、集まる―「場」としてのゲーム

ゲームはひとり部屋にこもって遊ぶもの…、それは今や古い見方です。キャラクターの身体を借り(コントローラー越しに)「拳」で語り合いながら対戦すること、そして、インターネット上の「仲間」と共同しながらミッションをクリアすることなど、ゲームの世界では他者とのコミュニケーションが必須のものとなっています。また、音楽ゲームでは、プレイすること自体が一つのパフォーマンスと言ってもよい作品も多く作られてきました。プレーヤーは自身が遊ぶだけに留まらず、作品の実演者としての役割を持ち、作品の「完成形」を押し広げる役割を担うようになっています。そして、そのことはゲーム作品をプレーヤーとその周りの観衆を巻き込んだ体験の共有へと導きます。第4章では、「コミュニケーションの場」と呼ぶべく進化したゲーム作品を紹介します。

第5章 キャラクターが生きる=「世界」

「プロ野球チームの監督になってみたい」、「アイドルをプロデュースしてみたい」・・・、現実ではかなわない夢も、マンガ、アニメ、ゲームの作品の上では体験できます。特に表現や技術の進歩によってキャラクターが歌い、踊れるようになったことで、音楽はキャラクターが持つ重要な「個性」となっています。今ではボーカロイド・ソフトウェア「初音ミク」を文字通り「プロデュース」し、楽曲をインターネットに公開することで、真の意味で「プロデューサー」になれるのです。また、90年代以降、キャラクターは物語のストーリーに必ずしも従属した存在ではなくなりました。さまざまな「個性」を持ったキャラクターが集まることで、キャラクターが生きる空間としての「世界」が生まれ、そこに群像劇として物語が生まれていきます。作品の受け手はその「世界」に時に入り込み、時に俯瞰しながら、作品を受容します。第5章では、アイドルの卵、プロ野球選手、歴史上の人物、さまざまな「キャラクター」たちの生きる「世界」を表現した作品を紹介します。

第6章 交差する「日常」と「非日常」

第6章では日常性と非日常性がさまざまな物語構造で入り混じった作品を紹介します。物語の中の非日常性と共に描かれている日常的な生活や風景は、見る者と作品世界との距離を縮め、身近なものとしてある種のリアリティーを与えます。また、日常的な描写の中に織り込まれた非日常性は、私たちの現実世界と物語世界の一体性を問うてきます。人間関係という最も日常的な要素が非日常性と深く関わりあうという不可思議な関係性を提示する作品など、「日常」と「非日常」がさまざまに交差した作品を紹介します。

第7章 現実とのリンク

マンガ、アニメ、ゲームは時に現実の社会から強く影響を受けた作品を生み出します。特に幾度かの震災は、強い影響を与えました。3つのジャンルのなかでもマンガは世相に素早く反応し、その時々に応じた多彩な題材を作品として描いてきました。働くこと、作ること、日本の伝統文化を継承すること・・・、90年代以降のマンガはこれまでに数多く描かれてきた学校や恋愛、スポーツといったテーマに加え、より多彩で、実社会との接点を持った題材の作品を生み出し続けています。第7章では、現実とリンクした多様なテーマを持つマンガを中心に紹介します。

第8章 作り手の「手業」

アニメの動きやゲームにおけるリアルな映像表現、これらはITや映像技術の進化だけで実現できるわけではありません。技術を使う作り手の「ワザ」や「思い」が込められてこそ、世界に類を見ない映像表現が生まれ、見る者に感動をもたらすのです。展覧会の最終章では、作品の作り手に注目し、その「手業」を、作品を通して紹介します。

作品リストはこちらからご覧いただけます。

展覧会書籍

「ニッポンのマンガ*アニメ*ゲーム from 1989」

1989年から現在までの日本のマンガ、アニメ、ゲームの文脈を概観する「展覧会書籍」を発行いたします。1989年以降の3つのジャンルの流れと相互の関連性についての専門的な論考、時代を象徴する作品の解説、年表などで構成される書籍です。

執筆 中野晴行、氷川竜介、さやわか 他
発行 株式会社国書刊行会 (ISBN978-4-336-05935-2)
価格 2,500円(税込)
発売日 2015年6月24日

鑑賞ガイドブック

『「ニッポンのマンガ*アニメ*ゲーム」展のガイドブック』

「ニッポンのマンガ*アニメ*ゲーム」展を、章ごとにマンガ形式で紹介しながら、鑑賞の手助けをするガイドブックです。

「ニッポンのマンガ*アニメ*ゲーム from 198」鑑賞ガイドブック(6MB) ダウンロード

関連イベント

「アイカツ!」カードセット(3枚1セット)・プレゼントのお知らせ

会期中の平日(休館日を除く)、先着500名様に「アイカツ!」のカード3枚1セットをプレセントします。
*カードの組合せは1種類:
 8月14日(金)まで
 15 PT-001~002が「レッスン大会2015シリーズ1stシーズン参加賞の再収録カード」
 15 PT-003が「オーディション大会2015シリーズ1stシーズン参加賞の再収録カード」

 8月17日(月)からは
 「ちゃおサマーフェスティバル2015の再収録カード」
 15 PR-038~040

*カードの種類は途中で変更となる場合があります。

「ニッポンのマンガ*アニメ*ゲーム」展 関連企画 国際シンポジウム
「日本から世界へ—マンガ、アニメ、ゲームによる文化発信と交流」

日本のマンガ、アニメ、ゲームは世界に類を見ない多様な表現を、メディアの各ジャンルの壁を超えて広げつつ、時には世相の変化やテクノロジーの革新を作品世界に映し出し、また時には拡張された現実や未来世界を開示します。そこに出現するキャラクターたちは作品世界を飛び出して人々の日常生活に自在に入り込む存在となっています。その影響は日本国内にとどまらず、グローバルな規模で注目され受容されています。
本シンポジウムでは、国内外における日本のマンガ、アニメ、ゲームについての各国の状況を浮き彫りにし、国内および海外双方の視点から議論を展開します。国内外の美術展の企画・開催に携わる関係者および日本の文化発信に携わる関係者が一堂に会して自由に議論する本シンポジウムを通じ、各国の現状を知り、各国のこの分野での発展を期待しつつ、日本がこれから果たす役割を考えることが目的です。

日時 2015年2月4日(水)13:00~16:30(開場12:30~)
会場 国立新美術館 3階 講堂
定員 220名(先着順)
参加無料・事前申込不要
同時通訳あり

シンポジウムチラシ(PDF)はこちら

「「ニッポンのマンガ*アニメ*ゲーム」展 開催発表会

シンポジウムに引き続き「ニッポンのマンガ*アニメ*ゲーム」展の開催発表会を開催いたします。

日時 2015年2月4日(水)17:00~18:00(受付16:45~)
会場 国立新美術館 3階 講堂
※開催発表会への出席を希望される報道関係者は下記の広報担当までご連絡下さい。

ニッポンのマンガ*アニメ*ゲーム展 関連企画
「白組クレイアニメーションワークショップ」

映画「STAND BY ME ドラえもん」など、数々の名作を作り上げてきた制作会社「白組」によるクレイアニメーションのワークショップです。 こむぎ粘土を使って短いネズミのアニメーション作りに挑戦します。夏休み最初の週末にいち早く宿題の自由研究をすませられるかも!?

日時 7月17日(金)13:00~15:30(受付時間)*最終終了17:00
7月18日(土)10:30~15:30(受付時間)*最終終了17:00
7月19日(日)10:30~14:30(受付時間)*最終終了16:00
場所 国立新美術館3階講堂
材料費 500円(粘土代)
内容 粘土をつかったアニメーション作り
参加対象 中学生以下の方に限らせていただきます。保護者の同伴は可能です。
汚れてもいい服装でお越しください。
制作時間 1~2時間程度(個人差があります)受付時間中におこしください。
席が空いていればすぐに始められます。
申込方法 当日受付先着順。受付時間中に3階講堂前で受付をしてください。
共催 白組、AJA
企画協力 JAniCA

講演会《 マンガの次世代表現「デジタルコミック」現状への緊急提言 》

講師 小池一夫
司会 伊藤有壱

鑑賞端末としてのPCやスマートホン、タブレットの普及により、ここ数年でデジタルコミックは急速に市民権を獲得してきています。 しかし、その実態は出版・WEBなど産業側からの発信により培われてきた、それぞれの進化の結果であり、創作物としての「デジタルコミック」の本質は未開拓な荒野に等しい状況ともいえます。
マンガ原作者・マンガ家育成の一線を常に歩んで来た小池一夫が、自らの豊富な経験を元に、クリエイターの立場から観た「マンガのデジタル化」が意味するものと、携帯デジタル端末の特性がもたらす「マンガの新しい可能性」について提案します。

日時 8月21日(金)18:00 - 19:30 (開場:17:30)
会場 国立新美術館 3階 講堂
主催 小池一夫キャラクターコンテンツラボ、国立新美術館
協力 I.TOON Ltd.
*定員260名。先着順での入場となりますので、お申し込みは不要です。
*聴講は無料ですが、本展の観覧券(半券可)の提示が必要です。

ワークショップ

マンガの「時間」を見るという体験:解放される音、分解される運動
日時 8月22日(土)13:00~17:00
定員 20名
参加費 500円
*要事前申し込み

*各イベントの内容は変更となる場合があります。

取材に関するお問い合わせ

国立新美術館 広報担当:桐生、菊池、汐崎
〒106-8558 港区六本木7-22-2
Tel:03-6812-9925 Fax:03-3405-2531
E-mail:pr@nact.jp