スキン+ボーンズ-1980年代以降の建築とファッション
Skin + Bones: Parallel Practices in Fashion and Architecture

会 期 2007年6月6日(水)- 8月13日(月)
火曜日休館
開館時間 10:00-18:00
(金曜日は20:00まで)
会 場 国立新美術館
主 催 国立新美術館、ロサンゼルス現代美術館(MOCA)
協 力 日本航空
展示協力 財団法人 京都服飾文化研究財団
巡回情報 本展は日本国内での巡回はありません
入場料金
当日券 1,000円(一般)、500円(大学生)、300円(高校生)
団体券 800円(一般)、400円(大学生)、200円(高校生)
  • 幼児・小・中学生は無料。
  • 団体料金の適用は20名以上。20名につき、引率者1名無料になります。
  • 障害のある方とその介護者1名は無料になります。
  • 当日券はチケットぴあ,ローソンチケットで取り扱っております。
割引
  • 会期中に当館で開催中の企画展・公募展のチケット(半券),またはサントリー美術館,森美術館で開催中の企画展のチケット(半券)を提示された方は,団体料金が適用されます。
  • 映画『スケッチ・オブ・フランク・ゲーリー』相互割引は7月13日(金)をもちまして終了いたしました。
  • 問合せ先 ハローダイヤル: 03 - 5777 - 8600

    展覧会のみどころ

    国立新美術館の新しいチャレンジです

    国立新美術館は、絵画や彫刻といった従来の美術作品だけでなく、私達に身近なテーマである建築とファッションの展示にもチャレンジします。美術館として、建築やデザインといった新しい領域をどのように取り上げていくのか、「スキン+ボーンズー1980年代以降の建築とファッション」展は国立新美術館の新しい挑戦です。

    新しい視点の展覧会です

    これまでにも建築の展覧会、ファッションの展覧会はありましたが、建築とファッションを同時に取り上げ、それらの共通性を取り上げた展覧会は日本ではほとんど例がありません。

    1980年代以降の建築とファッションの主立った流れがわかります

    建築とファッションの動きが気になる人はもちろん、これまで全く興味がなかった人も、この展覧会をみればきっと最近の建築とファッションの特徴を掴んでいただけるでしょう

    21カ国の作家約40名の作品、230点余りを展示

    現在最先端で活躍する建築家が手がけたプロジェクトの模型、写真、イメージや、ファッションデザイナーの実際の作品が230点余り展示されます。写真でしか見ることの出来なかった作品も、この機会にご覧いただけるかもしれません。

    建築とファッションにおける日本人作家の活躍が見られます

    現代の建築とファッションの両分野において、日本人の活躍はめざましいものです。世界的な潮流の中で日本人のデザイナー、建築家たちがどのような作品を手がけ、どのような位置を占めているのか、知りたいと思っている人も多いはずです。この機会に、お目当てのデザイナー、建築家の作品をぜひご覧ください。

    ロサンゼルス現代美術館(MOCA)での展覧会にアレンジが加えられています

    本展覧会は、ロサンゼルス現代美術館(MOCA)で開催されたものを、国立新美術館が日本向けにアレンジしたものです。

    概要

    近年の建築とファッションの動向を紹介する「スキン+ボーンズ――1980年代以降の建築とファッション」展を下記のとおり開催します。
    建築とファッションは、人類の誕生以来、人間の身体を守るシェルターとしての本質を共有しています。また両者は、社会的・個人的あるいは文化的なアイデンティティーの表出としての役割も担ってきました。そういった共通点があるにもかかわらず、建築とファッションは、用途やスケール、素材が異なることから、これまでほとんど同じ俎上に載せて語られることはありませんでした。
    しかし、1980年代以降、両者は急激に接近し、お互いを刺激しあっているように見受けられます。それは、この頃から両分野において、それ以前のものとは完全に異なる新しい形態をとる作品が、つぎつぎと誕生したことにも見てとれます。最近の傾向として、コンピュータをはじめとするさまざまな技術の革新が自由な造形を可能とし、表面と構造の関係に大きな変化をもたらしたことは特筆すべきことでしょう。ファッションデザイナーたちは、布を用いて、構築的で複雑な衣服を作り始め、また建築の分野では、仕立ての技術にも通ずる、より複雑なフォルムを生み出しています。大変興味深いことに両者は、「折る」、「プリーツをつける」、「ドレープをつける」、「包む」、「吊るす」、「織る」、「プリントする」などといった技法を共有し始めているように思えるのです。
    このような視点から、本展は現代の建築とファッションを併置し、それらに共通する特徴を、思想、表面、構成、テクニックなどを切り口に、視覚的に検証するという、いままでにない試みを行います。このたびは、ロサンゼルス現代美術館(MOCA)が企画し同館で開催した展覧会を、国立新美術館が日本向けに充実させるもので、国内外の作品約230点によって展開します。

    構成

    本展覧会では、概念、形態、構成、技法などを切り口に、建築とファッションに共通する特徴を視覚的に検証していきます。

    I. 共通の概念

    シェルター
    アイデンティティー
    太古の昔から、建築と衣服は、人間の身体を守るシェルターとしての保護機能を共有しています。また同時に両者は、政治的、宗教的あるいは文化的なアイデンティティーや個性の表象としての機能も兼ね備えています。この二つのセクションでは、両者の根源的な類似点が現代の建築および衣服ではどのように表現されているのかについて検証します。坂茂の《カーテンウォールの家》(1995年)、フセイン・チャラヤンの《アフターワーズ》コレクション(2000年)、ヨーリー・テンのドスキンで縁取りしたフード付ケープ(1982-83年秋冬)、ヴィクター&ロルフ 《ロシアン・ドール》オートクチュールコレクション(1999-2000年)などを展示します。
    創造的なプロセス
    どのようなものを創るのかというアイデアから、その実現のために平面の素材を用いて立体を創り上げていくというプロセスも、建築とファッションに共通して見られる性質です。このセクションでは、建築家やファッションデザイナーが、当初の発想から作品へ仕上げていくまでのプロセスに焦点を当てます。建築家フランク・ゲーリーが《ウォルト・ディズニー・コンサートホール》(1987-2003年)を創りあげていくまでの過程や、ファッションデザイナー、ナルシソ・ロドリゲスのスケッチ、イザベル・トレドの創作の過程などを見ていただく予定です。

    II. 形態の生成

    幾何学
    幾何学的なフォルムは、材質や構造の関係から、建築にとって本質といっても過言ではないほど、常に建築の基本として存在してきました。一方、身体の曲線をなぞる洋服において、直線的な造形は定番の形ではありませんでした。ここでは、最近の両者と幾何学の関係を、妹島和世+西沢立衛/ SANAAの《金沢21世紀美術館》(1999-2004年)やプレストン・スコット・コーエンによる《テル・アヴィヴ美術館》(2004-08年)、建築家メージン・ユーンによるメビウスの環をモティーフにした《メビウス・ドレス》(2005年)、イザベル・トレドの単純な楕円がドレスになる《パッキング・ドレス》(1988年春夏)やヨーリー・テンのドレスなどから探ります。
    ヴォリュームの構築
    複雑で緻密なヴォリューム感のあるフォルムは、これまではファッションがもつ特権でした。ジュンヤ・ワタナベ、コムデギャルソンの《テクノ・クチュールあるいはソワレ・コレクション》(2000-01年秋冬)やフセイン・チャラヤンの《シェイヴド・チュール・ドレス》(2000年春夏)などは、その典型です。
    しかし、ここ最近の技術革新により、建築においても伊東豊雄+アンドレア・ブランジの《ゲント市文化フォーラム コンペティション応募案》(2004年)のような構造とヴォリューム感のある装飾が一体化した自在な造形が可能となりつつあります。本セクションでは、上記作品に加えグレッグ・リン・フォームや、フォーリン・オフィス・アーキテクツの建築作品などを展示します。

    III. 構成の技法

    1980年代以降にみられる建築とファッションの緊密な関係は、最新の技術や素材の開発抜きには語れません。このセクションでは、両者の技法あるいは技法的な発想の共通点を以下の項目に分類し提示します。
    ○ スキンの構造化
    ○ 構築/ 脱構築 / 再構築
    ○ 包む
    ○ ドレープをつくる
    ○ 畳む
    ○ プリーツをつける
    ○ プリントする
    ○ 織る
    ○ はりだす
    ○ 吊る

    IV.両者の融合

    最先端の技術を駆使し、今日でも建築とファッションは進化し続けています。テスタ&ワイザーは、建築家でありながらも、菱沼良樹の《インサイド・アウト・2ウェイ・ドレス》(2004年春夏)などから着想を得たカーボンファイバーを素材とする布地を開発し、それを建築に応用する試みを企てています。その他、建築家エレナ・マンフェルディーニによる《カスタム・ドレス》(2006年)やナンニ・ストラーダのレーザー・カットによるケープ、ヴィクター&ロルフの《ブルースクリーン・コレクション》(2002-03年秋冬)の映像などの作品を展示し、今後の両者の新たな融合の方向性を示唆します。

    出品作家(予定)

    ※アルファベット順、敬称略
    ※出品作家は変更される可能性があります
    建築家
    坂茂
    プレストン・スコット・コーエン
    ディラー・スコフィディオ+レンフロ
    ニール・M・ディナーリ・アーキテクツ
    ウィンカ・ドゥベルダム/アーキ・テクトニクス
    アイゼンマン・アーキテクツ
    フォーリン・オフィス・アーキテクツ(FOA)
    フューチャー・システムズ
    フランク・ゲーリー
    ヘルツォーク&ド・ムーロン
    伊東豊雄
    ジャコブ+マックファーレン
    グレッグ・リン・フォーム
    ミラーリェス+タグリアブエ(EMBTアルキテクテス)
    エレナ・マンフェルディーニ
    ノイトリング・リーダイク・アーキテクテン
    アトリエ ジャン・ヌーヴェル
    オフィスdA
    オフィス・フォー・メトロポリタン・アーキテクチャー(OMA)/レム・コールハース
    妹島和世+西沢立衛/SANAA
    テスタ&ワイザー
    ベルナール・チュミ
    ウィルキンソン・エア・アーキテクツ
    J・ミジン・ユン
    吉岡徳仁
    ファッションデザイナー
    フセイン・チャラヤン
    コム デ ギャルソン
    アルベール・エルバス(ランバン)
    テス・ギバーソン
    菱沼良樹
    マルタン・マルジェラ
    アレキサンダー・マックイーン
    三宅一生
    ナルシソ・ロドリゲス
    ラルフ・ルッチ
    ナンニ・ストラーダ
    ヨーリー・テン
    オリヴィエ・ティスケンス(ロシャス)
    イザベル・トレド
    ドリス・ヴァン・ノッテン
    ヴィクター&ロルフ
    ジュンヤ・ワタナベ コム デ ギャルソン
    ヴィヴィアン・ウエストウッド
    山本耀司

    講演会

    「スキン+ボーンズ─建築とファッションにおける近似性」
    ブルック・ホッジ氏(ロサンゼルス現代美術館学芸員、展覧会企画者)
    6月9日(土) 14:00-16:00
    国立新美術館講堂(先着300人)
    聴講無料(ただし本展の入場券が必要です)
    「スキン+ストラクチャー」
    伊東豊雄氏(建築家)
    7月7日(土)14:00-16:00
    国立新美術館講堂(先着250人,13:00から講堂前にて整理券を配布予定)
    聴講無料(ただし本展の入場券が必要です)
    「スキン+ボーンズ展をいかに鑑賞するか」
    五十嵐太郎氏(東北大学准教授)
    7月16日(月)14:00-16:00
    国立新美術館講堂(先着250人)
    聴講無料(ただし本展の入場券が必要です)
    「身体のシェルター:建築とファッションの相関性を俯瞰する」
    深井晃子氏(京都服飾文化研究財団 チーフ・キュレーター)
    7月21日(土)14:00-16:00
    国立新美術館講堂(先着250人)
    聴講無料(ただし本展の入場券が必要です)

    ワークショップ

    スキン+ボーンズ展 アーティスト・ワークショップ

    スキン編ワークショップ 対象:一般 「3Dな布(スキン)を作る」
    日時:2007年8 月4日(土) 13:30〜16:30
    講師:菱沼良樹氏(ファッションデザイナー/テキスタイルデザイナー)
    ボーンズ編ワークショップ 対象:小学校3年生〜6年生 「からだを遊ぶ!」
    日時:2007年7 月29日(日) 11:00〜16:30
    講師:楠原竜也氏(振付家・ダンサー/APE主宰)
    いずれのワークショップも事前申込が必要です。
    詳しくはスキン+ボーンズ展 アーティスト・ワークショップのページをご覧ください。

    Skin + Bones: Parallel Practices in Fashion and Architecture is organized by The Museum of Contemporary Art, Los Angeles.

    The exhibition is made possible by a generous grant from Carol and Jacqueline Appel. Endowment support is provided by The Ron Burkle Endowment for Architecture and Design Programs and the Sydney Irmas Exhibition Endowment. Additional support is also provided by Infiniti; The MOCA Architecture & Design Council; Mondriaan Foundation, Amsterdam; Étant donnés: The French-American Fund for Contemporary Art; Dwell; Elise Jaffe + Jeffrey Brown; Westfall Commercial Furniture, Inc.; The Japan Foundation; the Consulate General of the Netherlands in New York, and the Istituto Italiano di Cultura of Los Angeles. Generous in-kind support is provided by Ralph Pucci International and Patina-V.
    The Presentation of Skin + Bones: Parallel Practices in Fashion and Architecture in Japan is made possible by Japan Airlines.