安齊重男の
"私・写・録(パーソナル フォト アーカイブス)"1970-2006
ANZAΪ: Personal Photo Archives 1970-2006

展覧会概要

安齊重男(あんざい・しげお)は、1939(昭和14)年、神奈川県厚木市に生まれ、1970年から今日まで、東京を中心に現代美術の現場を記録してきた写真家です。

安齊の写真は二つの側面を持っています。ひとつは、アーティストの個性を的確にとらえた芸術性の高いポートレイトとしての側面であり、日本人だけでなくイサム・ノグチやヨーゼフ・ボイスなど外国の著名なアーティストも被写体にした数々のポートレイトは、国内外で高い評価を受けています。いまひとつは、歴史的価値の高いアート・ドキュメントとしての側面です。30余年にわたり日本の美術の最前線と伴走して撮り続けたおびただしい数の写真には、展覧会の会期中しか存在しなかったインスタレーションや、今はない画廊、物故者などを写した現在では貴重な写真が数多く含まれています。この芸術性と記録性の二面性が、安齊重男の写真の大きな特色です。
こうした二面性はまた、従来の絵画や彫刻の形式にとらわれない新しい美術表現を積極的に紹介する一方、美術に関する様々な資料の収集・公開を掲げる国立新美術館の活動方針とも重なるものがあります。その意味で、安齊重男は、国立新美術館が企画・主催する初めての個展の対象としてふさわしい人物であるといえるでしょう。
本展は、安齊が自ら"私・写・録(パーソナル フォト アーカイブス)"と呼ぶ、日本の現代美術の「私」的な視点で「写」し取った現代美術の動向の記「録」、約3000点を一堂に展示するものです。

会 期 2007年9月5日(水)〜10月22日(月)
毎週火曜日休館
開館時間 10:00から18:00まで
※金曜日は20:00まで。入場は閉館の30分前まで。
会 場 国立新美術館 企画展示室2E (東京・六本木)
〒106-8558 東京都港区六本木7-22-2
主 催 国立新美術館
協 力 富士フイルム イメージング株式会社
巡回情報 本展は日本国内での巡回はありません
お問い合わせ ハローダイヤル 03-5777-8600
観覧料
当日券 1,000円(一般)、500円(大学生)、300円(高校生)
団体券 800円(一般)、400円(大学生)、200円(高校生)
  • 小・中学生は無料。
  • 障害者手帳をご持参の方と介護者の方1名は無料。
  • 団体料金の適用は20名以上。20名につき、引率者1名無料になります。
  • 観覧券はチケットぴあ(Pコード:687-476),ローソンチケット(Lコード:30038)で取り扱っております。
  • 会期中に当館で開催中の企画展・公募展のチケット(半券)、またサントリー美術館、森美術館で開催中の企画展のチケット(半券)、'07みなと区民まつりバッジ(※)を提示された方は、団体料金が適用されます。
    ※'07みなと区民まつりバッジでの割引は2007年10月1日(月)〜 10月22日(月)の期間とさせていただきます。

展覧会の見どころ

ひとりの人物の視点を介して、1970年以降の日本の現代美術の展開を追体験できます

安齊重男が1970年から今日まで30数年にわたり、日本の現代美術の最先端の動向と伴走しながら撮り続けた圧倒的な数の記録写真は、美術が多様化、国際化に向けて激しく移り行く様を生々しく追体験させてくれます。 同時代を知る世代はもちろん、当時を知らない若い世代にぜひご覧いただきたい展覧会です。

歴史的に貴重な写真の数々を見ることができます

安齊重男の写真には、展覧会の会期中にしか存在しなかったインスタレーションや一回きりのパフォーマンス、現存しない画廊、亡くなった美術家や評論家など、今日では見ることのできない作品、場所、人が数多く収められています。また、著名な美術家の若き日の姿を、一緒に写っている当時の作品や風俗とともに再発見することもできます。 その意味で、この展覧会は日本の現代美術を振り返るうえで歴史的に貴重な写真の数々に出会える、またとない機会でもあります。

展示全体が「アートを取り巻く人間の生態学」をテーマにしたひとつの作品でもあります

作品の背景には、必ず作り手=美術家の存在があります。美術家の個性を的確にとらえたポートレイト写真の膨大な集積は、それ全体が、「アートを取り巻く人間の生態学」をテーマにした安齊重男の作品であるということもできます。

撮影時のエピソードから現代美術の見方、感じ方まで、本人が作品を前に語ります

会期中、毎週土曜日の午後2時から、会場にてアーティスト・トークを行います。これまでの30数年間の歩みを7回に分け、写真を撮り始めた当初から今日まで時代を追いながら、撮影時のエピソードや現代美術の見方、感じ方などについて、安齊重男自身が写真を前に語ります。

連続アーティスト・トーク

「で、思い出すままに現代美術」

日時
9月 8日(土) 第1回「アーティストからアート・ドキュメンタリストへ」
9月15日(土) 第2回「ヨーロッパへ」
9月22日(土) 第3回「日本の現代美術と海外」
9月29日(土) 第4回「80年代の作家との共同作業」
10月 6日(土) 第5回「ギャラリーから都市へ」(中止)
10月13日(土) 第6回「そして90年代へ」
10月20日(土) 最終回「国際展へ―横浜トリエンナーレ、越後妻有アート・トリエンナーレなど」
最終回のみ特別ゲスト:村田真氏(美術評論家)

毎週14:00〜
会場:国立新美術館 企画展示室2E
聴講無料(ただし本展の入場券が必要です)

ワークショップ

大学生とのワークショップ
「アートまわりのおしゃべり―感じたこと、聞きたいこと」
安齊重男氏が、大学生を対象に対話形式のワークショップを行います。

日時
9月23日(日) 14:00 〜 16:30
9月30日(日) 14:00 〜 16:30

会場:国立新美術館 別館3階多目的ルーム(各回定員25人)
参加無料(ただし、展覧会をご観覧のうえ、出品作品の中に気になる写真がないか探しておいていただくことを参加条件とします)

ワークショップは事前申し込みが必要です。
詳しくは「安齊重男の"私・写・録パーソナル フォト アーカイブス"1970-2006」展アーティスト・ワークショップのページをご覧ください。

担当研究員による解説会

日時:2007年9月17日(月・祝) 14:00〜14:30
10月14日(日) 14:00〜14:30
会場:国立新美術館講堂
定員:先着250人
聴講無料(ただし本展の入場券が必要です)