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館長からのメッセージ(再開にあたって)

新型コロナウイルス感染防止対策のため、2月末から休館していた国立新美術館も、6月に入り再開の運びとなりました。 ようやく美術館の扉を開けられることは、職員一同にとっても、大きな喜びです。
休館中は、今年から再来年にかけての展覧会ならびに関連事業の見直しや調整を行い、今年の展覧会は、会期を大幅に変更して実施いたします。芸術活動が3か月以上、中止または延期を余儀なくされた日々、オンライン上では様々な発信が試みられました。
しかし、直接会場に赴き、五感を刺激して芸術を享受する体験は、何にもまして生身の身体を持つ私たちには不可欠であると実感した日々でもありました。

当館では6月11日から「日本の自然と書の心『日本の書200人選~東京2020大会の開催を記念して~』」 などの書道展を皮切りに、24日からは「古典×現代2020―時空を超える日本のアート」を、そして8月12日からは「MANGA都市TOKYO ニッポンのマンガ・アニメ・ゲーム・特撮2020」を開催いたします。
三密対策のため、日時指定制を一部導入し、入館時の体温測定、館内でのソーシャル・ディスタンスの確保を実施いたしますので、ご来館の皆様にはご不便をおかけいたしますが、ご理解賜りますようお願い申し上げます。
ゆったりとした鑑賞環境で、一人でも多くの方に、幅広い展覧会の魅力を再び満喫していただけることを願っております。

令和2年(2020年)6月
国立新美術館長 逢坂恵理子

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