ID:79725
木村伊兵衛 写真に生きる
Venue
北海道立釧路芸術館
Kushiro Art Museum, Hokkaido
Period
2025年4月19日(土)―6月29日(日)
Exhibition Outline
木村伊兵衛 写真に生きる キムライヘイ シャシンニイキル
日本近代写真の巨匠
没後50年を経てよみがえる生前最後の展示プリント特別公開
木村伊兵衛(1901-1974)は日本の写真史に大きな足跡を残した写真家であり、その名を冠した写真賞は現在も国内の主要写真賞の一つとして知られています。
1920年代に実用化が始まったばかりの小型カメラに写真表現の可能性をいち早く見出し、それを駆使した文芸諸家のポートレート、あるいは東京下町の日常の場面を素早く切り取るスナップショットで名声を確立しました。1933年に開催された「ライカによる文芸家肖像写真展」では、従来の型にはまった肖像写真ではなく、被写体の一瞬の表情の変化を捉える独自のスタイルを確立し、また1936年には初めて沖縄を訪れて生活感にあふれた日常を記録するなど、“ライカの名手”としての名を早くに馳せました。
木村伊兵衛はまた、広告宣伝写真や歌舞伎などの舞台写真、カラーフィルムによる滞欧作品、秋田の農村をテーマにするシリーズなど、実にさまざまな被写体を捉えた数多くの傑作を残しました。その卓越したカメラ・ワーク、そして写真機材や感光材料への深い理解などは、旺盛な好奇心と豊かな体験に裏付けられています。印刷メディアを媒体として人間の営みのイメージを伝えるという写真の社会的な機能を自覚して、自らを「報道写真家」と位置づけました。その独特な眼差しにこだわった写真表現は、きわめてユニークなもので、見るものの記憶の中にいつまでも生き続けます。
加えて本展では近年発見されたニコンサロンでの木村伊兵衛生前最後の個展「中国の旅」の展示プリントを特別公開します。
- Organizer
- 北海道立釧路芸術館、北海道新聞釧路支社
- Sponsership and Cooperation
- 後援:釧路市、釧路市教育委員会、釧路新聞社、NHK釧路放送局、FMくしろ
協賛:釧路芸術館ボランティアの会SOA
企画制作:株式会社クレヴィス - Closing Days
- 月曜日(5月5日を除く)、5月7日(水)
- Opening Hours
- 午前9時30分 ~ 午後5時
- 6月27日(金)は午後7時まで開館 ※入場は閉館の30分前まで
- Admission (tax included)
- 一般1000(800)円、高大生600(400)円、小中生300(200)円
- *( )内は団体(10名以上)、親子(高校生以下の子とその保護者)、リピーター(当館または道立美術館特別展観覧券半券提示)、もも得利用者の料金。
*くしろステイメンバーズカード提示者、JAF会員、全国教職員互助団体協議会会員は100円引き。
「写真の日」(6月1日)は100円引き。
木村さん割 姓が「木村」の方は100円引き ※身分証等をご提示ください。
そあっこ:釧路、根室管内在住の小中学生は釧路芸術館ボランティアの会SOAの招待事業により観覧無料。
*学校の教育活動による小、中、高校生(引率者含む)の観覧は無料。
*障がい者手帳、療育手帳等をお持ちの方及び付き添いの方は無料。特別支援学校の児童生徒及び引率者は無料。
Events
●プレミアム・トーク
「木村伊兵衛とその時代」
4月19日(土)午後2時~3時30分
会場:アートホール
講師:多田 亞生(つぐお)氏(本展監修者)
水越 武 氏(写真家)
聞き手:当館学芸員
●美術講座
「もっと知りたい木村伊兵衛」
6月7日(土)、21日(土)各日午後2時~2時45分
会場:アートホール
講師:当館学芸員
●ギャラリー・ツアー(展示解説)
5月10日(土)、24日(土)各日午後2時~2時30分
会場:展示室 要観覧券
講師:当館学芸員
Access Information
北海道立釧路芸術館 ホッカイドウリツクシロゲイジュツカン
Kushiro Art Museum, Hokkaido
- Address
-
〒085-0017
釧路市幸町4-1-5 - Website
-
https://www.kushiro-artmu.jp
Created Date:2025.6.3