ID:82796
木下 晋展 KINOSHITA SUSUMU
-写意と写実の間(あわい)―
会場
株式会社名古屋画廊
NAGOYA GALLERY, Co., Ltd
会期
10月9日[金]-24日[土]'26
展覧会概要
木下 晋展 キノシタススム -写意と写実の間(あわい)―
KINOSHITA SUSUMU
■木下晋展―写意と写実の間(あわい)で
森本悟郎
最後の瞽女といわれる小林ハルさんを描いた、木下晋さんの鉛筆画を初めて観た時の衝撃は今も忘れられません。風雪に耐えた老女の圧倒的存在感に眼を奪われ、強く惹かれたのです。木下さんの鉛筆画は迫真的ではあっても、即物的写実ではない、とまず申しておきます。小林ハルさんの例では、彼女との交流を通じて 画家が五感を総動員して知り得た姿を、精神表現と写実表現の絶妙な均衡のもとに描いたのであり、「あるがまま」「見たまま」を写したのではないのです。人物、身体の一部は描いても、背景はグレーや深い闇を思わせる黒といった抽象的空間です。観る側の視線は対象そのものへ自ずと促され、それは木下さんがモデルと対峙したように、描かれたモデルと対峙することを意味します。いくぶん緊張を伴う経験とはいえ、画面を注視するからこその感動も生まれます。木下さんは22段階もの硬度の違う鉛筆と消しゴムを使い、ケント紙の白から10Bの黒までの豊かな階調で表現します。鉛筆を使い分け、消し、さらにその上から重ねるというプロセスは、画家が彫塑から美術の世界に入ったことと関連があるのかも知れません。 独自の濃密なモノクロームのタブローは、色彩や、モデルが存在する現実の背景が削ぎ落とされることで、それらは観客の想像力へと委ねられます。写意と写実の間あわいから生まれた作品をぜひ会場で。 (表現批評)
- 休催日
- 日・祝休廊
- 開催時間
- 11:00a.m. ~ 6:00p.m.
- 土曜日 12:00p.m.-5:00p.m.(日・祝休廊)
- 展覧会ホームページ
- https://www.nagoyagallery.co.jp/publics/index/23/detail=1/b_id=88/r_id=1379#block88-1379
イベント情報
ギャラリートーク(木下 晋×森本 悟郎)
10月10日[土]14:00~15:00
会場情報
株式会社名古屋画廊 カブシキガイシャナゴヤガロウ
NAGOYA GALLERY, Co., Ltd
- 会場住所
-
〒460-0008
名古屋市中区栄1-12-10 - ホームページ
- https://www.nagoyagallery.co.jp/
登録日:2026年10月13日