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水口菜津子 個展 GALIBAN TRAVELER ~架空謄写孔(カクートーシャコー)~ Natsuko Mizuguchi Exhibition Galiban Traveler -Imagined Stencil Aperture-
架空謄写版工房へようこそ
寄り道の人 どなたでも
会場
KUNST ARZT
KUNST ARZT
会期
2026 6/19㊎-6/28㊐
展覧会概要
水口菜津子 個展 GALIBAN TRAVELER ~架空謄写孔(カクートーシャコー)~ ミズグチナツコ コテン Galiban Traveler ~カクートーシャコー~
Natsuko Mizuguchi Exhibition Galiban Traveler -Imagined Stencil Aperture-
-小さな光を通す孔と束ねた像 うつろいゆく幻を通す世界-
小さな光を通す薄いロウ引きした和紙の孔を通す像を見つめている。刻まれた金属のヤスリは肉眼では見えにくい三角錐のような山々が連なり、手の圧や道具の組み合わせなどを調整しながら孔を刻む。その道具や材料は時と人から人への移動により、同じではない不確実なもので、手の圧も扱いも様々に変化していく。見えにくい時間の蓄積が降り積もっていく。
ある時、その小さな孔に既存のインクに混ざったラメが通らない体験があった。孔を通過するインクは支持体である紙や布などに滲み、線や面をつくる。しかし物理的に通過しない大きさが存在することを実感した。またある日、古代からある植物から抽出した液から顔料を抽出すると、その微細な粒は孔を通過し、和紙に定着する。古代染めの職人の仕事から、植物の色のもつ揺らぎ、光を帯びたかのように見える色そのものの存在感と対峠する。熱湯に溶ける和紙を見つめ、水に溶ける紅花の黄を紅の色を和紙に定着する試みへ集中する。そもそも謄写版の孔を通すインクは油性であるが、薄い版はインクを保持する限界があり、和紙のような紙にはインクが吸い込む性質がある。その性質を補完するような形で版を重ね、発色する手法へ向かっていたが、水に溶けこむ色は、その方法から自由な余白を作った。その余白は空間であり、時間の束である。小さな光を通す孔が束ねる結晶化された像、それは、寄り道中にみつけた煙突とその煙、朝から夕方までの柵や木の影、錆びたプロペラ、先人の生活と仕事、抽出途中に玉虫色に輝く紅花の顔料、半円形の橋の下の流れる水辺、変化し循環する幻かのようである。ガリ版との関わりの溶け込んだ日常は、微細な変化と結晶化の循環を日々促す。ガリバントラベラーとはその工程を捉え視覚化する行為、もしくは見えない時間そのものかもしれない。
- 休催日
- (22月・休)
- 開催時間
- 12:00 ~ 18:00
- 展覧会ホームページ
- http://www.kunstarzt.com/Artist/MIZUGUCHI/Natsuko.htm
会場情報
登録日:2026年6月5日