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下村観山展 Shimomura Kanzan Life, Art, and Society
45年ぶり、生誕地・和歌山での回顧展
《白狐》和歌山会場のみ・2週間限定公開(6月23日~7月5日)
会場
和歌山県立近代美術館
THE MUSEUM OF MODERN ART, WAKAYAMA
会期
2026.5.30[土]ー7.20[月・祝]
展覧会概要
下村観山展 シモムラカンザンテン
Shimomura Kanzan Life, Art, and Society
観山さん、おかえり
現在の和歌山市に生まれた日本画家、下村観山(しもむらかんざん)(1873-1930)の回顧展を開催します。下村家は江戸時代を通じて紀伊徳川家に仕えた能楽師の家系です。8歳で上京した観山は、狩野芳崖、そして橋本雅邦に師事し、さらに第一期生として入学した東京美術学校では、校長・岡倉天心の指導を受け、画家の道を進みました。卒業後、母校で指導に当たりますが、天心の辞職に従って同校を去り、天心による日本美術院の創立に、横山大観、菱田春草らと参画します。古画の模写・模造事業への参加、また2年にわたるイギリス留学などによって幅広い視野を培い、帰国後は、やまと絵、琳派などの伝統技法を消化しつつ、そこに西洋絵画由来の表現を融合させた革新的な日本画を次々と発表し、新時代を切り拓く画家の旗手となりました。生誕地である和歌山、そして広く西日本でも45年ぶりの回顧腰となる本展は、2部構成でその画業に迫ります。第1部では代表作を一堂に会し、その生涯と芸術をたどります。続く第2部では、日本、中国の古画研究や自身のルーツである能を主題とした制作、さらに渋沢栄ーなど政財界人との交流といった社会的な側面にも光を当てます。生涯、芸術、社会という3つの視点からその仕事を紐解くことは、観山が生きた日本の近代という時代の諸相を明らかにすることにもつながるでしょう。
第 1 部 画業をたどる―生涯と芸術
第1 章 若き日の観山 1873‒1902 誕生・上京~修業時代~日本美術院への参加
旧士族の家に育った観山。大きな時代の転換のなかで苦学して絵を学び、新しい絵画の創造を担う画家として頭角を現す若き日の活動を追う。
第2章 西洋を識る 1903‒1905 イギリス留学
日本画家初の文部省留学生として渡英した観山。ロンドンにおける研究の様子と親交を結んだ作家アーサー・モリソン旧蔵の作品を里帰り紹介。
第3章 飛躍の時代 1906‒1913 帰国~日本美術院再興前夜
帰国後、岡倉天心による日本美術院の五浦移転に従った観山。古画の技法に西洋絵画の表現を融合させた日本美術の地平を拓く新たな表現の創出に挑む。
第4章 画壇の牽引者として 1914‒1931 日本美術院再興~死没
天心没後、観山は横山大観と活動休止状態に陥っていた日本美術院を再興する。高みを目指した画家の円熟の境地とさらなる挑戦に迫る。
第2部 制作を紐解く―時代と社会
第1章 何をどう描いたか―不易流行
観山作品の土台には日本や中国の伝統的な絵画がある。古画に学び、新たな解釈が加えた表現から、その制作意図を読み解く。
第2章 なぜこれを描いたか―日本近代と文化的アイデンティティ
時代の転換に翻弄された能楽師の家系、到来した新時代にふさわしい国家的アイデンティティの確立、公私ともにルーツのイメージ化は観山の課題となる。
第3章 作品の生きる場所、作品がつなぐもの
多くの重要な注文制作を受けた観山。渋沢栄一らによる支援組織「観山会」では、観山作品を通じた交流が、実業家や政治家の心持ちまでを磨く。
- 主催者
- 和歌山県立近代美術館、日本経済新聞社
- 協賛・協力等
- ◎特別協力:神奈川県立歴史博物館、横浜美術館
◎協力:ピクセン - 休催日
- 月曜日(7月20日[海の日は開館])
- 開催時間
- 9時30分 ~ 17時
- (入場は16時30分まで)
- 観覧料
- 一般1500円(1200円)、大学生1000円(800円)
- ※( )内は20名以上の団体料金 高校生以下、65歳以上、障害者手帳をお持ちの方は無料/
6月27日(毎月第4土曜日)は、「紀陽文化財団の日」として大学生無料 - 展示替え情報
- ※会期中、大幅な作品の展示替えを行います。
会場では章立てと異なる位置に展示される場合があります。 - 展覧会ホームページ
- https://www.momaw.jp/exhibit/kanzan2026/
イベント情報
講演会「観山の間合い 2026年展を観て」
日本画を中心とした幅広い美術史研究に基づき、今回の下村観山展を踏まえ、改めて観山の芸術についてお話しいただきます。
5月31日(日)13時30分‒15時
講師:古田亮氏(東京藝術大学大学美術館 教授)
*当館2階ホールにて、13時開場、先着順80名程度。
ワークショップ「観山先生の筆を作ってみる」
日本画筆の始祖、宮内得應に連なる筆工房・清晨堂(せいしんどう)のご主人の指導により、実製作も交えて日本画の筆について学びます。
6月14日(日)9時30分‒12時30分(時間は予定)
講師:阿部悠季氏(筆工房 清晨堂主人)
*最大15名(予定)。材料費3,000円程度必要。当館ウェブサイトで申込受付。
*定員超過の場合抽選。受付時期など詳細は決まりしだい当館ウェブサイトで告知。
フロアレクチャー(学芸員による展示解説)
6月21日(日)、7月11日(土)14時‒15時
*会場にて、要観覧券。
変更がある場合は当館ウェブサイト等でお知らせします。
同時期に開催
MOMAW コレクション 現代の「版」表現 4月14日ー6月28日
なつやすみの美術館16 もしも“美術” がなかったら 7月11日ー9月27日
会場情報
和歌山県立近代美術館 ワカヤマケンリツキンダイビジュツカン
THE MUSEUM OF MODERN ART, WAKAYAMA
- 会場住所
-
〒640-8137
和歌山市吹上1-4-14 (和歌山城となり) - ホームページ
- https://www.momaw.jp/
登録日:2026年5月12日